体調と相談しながら、時々映画を見に行く。いい気分転換になる。
スクリーンは平面であり、シートとスクリーンの距離は一定であるから、
ちょうど見えやす角度・傾きに、顔・頭を設定すればいい。
字幕付きはさすがにチトくたびれるが、
帰宅して<へたれ>な時間を過ごせば済むことだ。
最近は邦画を良く見る。邦画が面白い。ミニシアター系へもちょくちょく。
(ちょっと前まで『単館系』って言ってなかったっけ?)
<開場前>
当地では、水曜日がレディース1000円デーという、
市街地老舗シアター・郊外シネコンの、
メジャーな態勢(レディースデーは水曜日)の向こうを張って、
ミニシアター組合(って言うのがあるか知らないが)は、
金曜日がレディース1000円デーだ。
うん、結構な入りである。
それにしても、各々の、若しくはグループの皆さんの年代が…高い!
私:「げっ、うちら、若い方やね、びっくり。どんしたんやろ、この年代…」
友:「ほんと、私ら 断然若い!
『バチが当たるほど面白い!』って宣伝してるからね」
私:「(私、今からどんな映画、見ようとしてるんだろう・・・)」
<上映中>
がははっ、ひゃははっ、けらけら、ふぁっふぁっ、ふふふ
<上映後>
私:「参った、参ったねえ」
友:「もう、お腹いっぱい、もう、いらん」
私:「しっかし、あんな数々の『言葉』でお腹いっぱいになんか
なりたくないねえ」
友:「ほ~んと、もう、結構や」
私:「京都で、ああ言うなんて知らんかった」
友:「そうなん?私は知ってたよ」
関西人の友は この映画の背景を良く知ってた。
モデルとなった噺家のこと、出てきた店のこと、その他いろいろ。
私:「やっぱね、見る前から思ってたんやけど、
監督したあの俳優のイメージがね、あの目、あの目の下の膨らみ、
ねちっこさみたいなのがね、先入観的に余計なフィルターに
なってしまったわあ」
友:「そやねえ、兄弟まで、娘まで出てたからなあ」
私:「でも、中井のきいっちゃんと木村佳乃、良かった。
二人ともあの位のはじけた役がいい気がする」
友:「そうそう、うちもそう思うた。
木村佳乃って、どうも勘違いの役多いもんね。
すごい美人でもないのに、そういう設定の役。
この映画くらいの壊れ加減がいいね。
きいっちゃん、イージスとほぼ同時期にこの映画の撮影やったみたいよ。
そやから、あの頭なわけ」
私:「そうなん、なんか戦争モノ撮った後かなあとは思ってたけどね。
でもイージスのきいっちゃんより、こんな軽い役のほうがいい味出てるね」
私:「しっかし、あの先輩おばちゃん達の笑いのツボの多いこと!
あそこまで反応して、大声出して笑わんでもよかろーに。
観てるうちに段々、耳についてきた」
友:「うち、『三丁目~』 ん時も、『有頂天~』の時もやられたんよ。
『三丁目~』の時は、いきなり話し掛けられた。
『この俳優、演技が上手くなったネエ』って。
ええ~っ、お宅、誰?って感じでびっくりした。
『有頂天~』の時は、真後ろのおおおばちゃんが、
聞こえる声で言いよるねん。映画の解説、ストーリの先。
頭、はたいたろうか思うた」
私:「ははは。そりゃあ、参るね」
私:「これって、R-15指定やん。出てくる言葉とか単語でR-15指定に
なったとしたら、私、認識変えんといけん。こういう基準もあるんやと」
友:「でも高岡早紀のきわどいシーンもあったでぇ、他にもちょっとあったしぃ」
私:「確かにそうやけど、やっぱ、言葉や単語もR指定に引っかかた気がする」
友:「うん、それは考えられるね」
私:「これって、中島らもの原作やったんや。
なあ、他の監督が撮ったらどうやったんやろ。
話として、設定としては面白いからね」
友:「う~ん。例えば?」
私:「クドカンは?タイガー&ドラゴンの噺家話つながりで。
・・・いや、ダメだ!クドカンが可愛そうに思えてきた。
まだこの領域には入らんでいいわ」
友:「確かに!」
私:「じゃあ~ぁ、伊丹さんは?『お葬式』撮った頃の伊丹さんの感覚で。
もう少し洒落た、粋な空気出せるような気がする」
友:「う~ん、確かにそうやけど…ほら、関西独特の雰囲気て、
洒落とか粋とかと、ちょっと違うかも知れんなあ」
私:「そっかあ…」
話題の伊丹さんは、もう故人である。
でもそんなことは関係なく話はつづき、ヘンな満腹状態だったはずの二人なのに、
Afternoon Teaの豪華ラズベリーパフェを堪能して帰路のおばちゃんとなった次第。
【今日の作品】【寝ずの番】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー
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