2011/09/14

【スーパーサイズ・ミー】

日本でね、こういう傾向の作品、あるのかなあ… 
よその国のことを考えると、結局日本の事を考える。
日本の食生活の豊かさって、半端ない。

本編、その食べ続ける形だけ見ればアメリカ版「黄金伝説。」

黄金伝説系TV番組見る度に挑戦者たちの健康状態は?って。
もし 血液検査したら<びっくり値>でるだろうなと。


そのデータ使ってひと企画できそうだけど、
制作サイドとしてそういうワケにはいくまい。
リアル不健康なお笑いになってしまうもんね。


スーパーサイズ・ミー」は不健康ど真ん中のドキュメント。

アメリカ、
―『濡れた猫を電子レンジで乾かしたら死んだ。
  取扱説明書には猫を入れてはいけないと記してない。
  猫が死んだのは家電メーカーの責任だ!』
という訴訟を起す国民がいる国。

だから、
―『自分の肥満はマックに責任がある』
という訴えを 堂々と起すわけで。
もちろんいっぱい食べたのは自分のせいだからと 敗訴。

どっちも、たぶん珍裁判だから話題になったんだろうけど、
いったいなんだろう、と思う。


<メッセージ発する必要性>のある国民が多い国ってこと?
単なる賠償金目当て? 

何にしても<正当性>にとても拘る国民の気がしてならない。

民族、人種、ルーツとする国の格付け、所得格差、差別、区別、
こういうの、そういうの、ああいうの。


アメリカのスーパーのレジで並ぶ。
見ちゃあいけない、うん、いけないいけないと思ってても、
目の前にあるデカイお尻についつい釘付けになってた。
どうやったら こんだけデカクなるんだ!?と。

大型スーパーの入り口にある何台もの電動車椅子。
もちろん障害のある方用でもあろうが、
往々にして広い店内を歩き回るのがしんどい肥満の方が利用していた。

でも 栄養に気を使っているといいサプリメントは食べるほど飲む。
生野菜中心のサラダバーは度々利用する。

朝はシリアル、昼はハンバーガー、
夜はサンドイッチ(サンドイッチもパンはバンズだったりする)、
バケツサイズのアイスクリーム、極彩色でデコレーションされた
砂糖のザラザラを舌で感じられるデカイ丸台のケーキ、
3~4パターンしかなかった息子が通っていた小学校の
給食メニュー(ピザとタコスと…忘れた)、そうしてスーパーサイズ。

映画『セブン』のワンシーン、
肥満男性がトマトソースのパスタに…を思い出してしもうた。


そして本編、監督自ら身体をはっての人体実験、
<1ケ間・1日3食・マック以外は食べない>が実行された。

1ケ月間、すべての食事をマックのメニューで摂っていたら、
体はどうなるのか?

食べ始めて数日後にメニューへの嫌悪感、
それを過ぎるとやがて麻薬のように欲する“マック食”の中毒性。
それは快楽中枢に麻痺が起こるからだとか。



アメリカって、この映画みたいに<作品で告発・警鐘>というほどの
スタイルじゃあないにしても、日常をそのまま描くことが、メッセージになる。

そんな作品が多々生まれるし生まれやすいし、描くことが可能な国なんだろう。

それは、そういう素材とか要素を抱えている国で、
国民もその日常にある種の危機感をもっているからだろうけど、
その「国民」自体も、ひと括りにするのが大変な国。



【今日の作品】【スーパーサイズ・ミー】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

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