監督の西川美和さんは当地出身の方。
今年37歳か...お若いなあ。
神様は、ポケットの中のチャンスを、どの町内の、
どの通りですれ違った時に渡してくれたんだろうね。
西川美和さんのオリジナル脚本。
オリジナルって、
ストーリーが上映の尺にピッタリでじつに座りがいい。
原作は別にあってー原作は長編でー原作は大作でー...って、
往々にして観客を悩ます。
『ゆれる』は、帰省中だった二男と見に行った記憶。
時々、もう一度見ようと思う映画に出会う。
もっと何かを感じたいと思うのね、きっと。
そう思った是枝監督の『誰も知らない』は二度見た。
そう思ったのに『クラッシュ』は行かなかったなあ。
『ゆれる』は、たぶん行くなと踏んで...行った。
オダギリジョーさん、期待通りに良かった。
ど真ん中の魅力ある<いい加減さとズルさ>。
なんだろ...ツヤっぽいのよね。
しかし、それにしても香川照之さんはすごかった!
口から出る台詞じゃないところでの、
所作・目つき・肩・背中・正座してる時の足の裏等々の
台詞なき台詞が絶品!
ひょっとしたら『もう少し下手でもいいよ(下手の方がいいよ)』って、
監督が言ったかも(笑)
そうそう、オダギリさんの衣装の選択が、
香川さんで言うところの口じゃないところから出る台詞だ。
肩幅が張ってるのを強調する小さめのジャケットとか...
それだけで長い長い台詞のようで。
西川監督、2年は費やしてこの脚本書かれたとか。
そういう長いスパンで何か創り上げてみるって、夢ね。
共演者を魅力的に見せてた気がする。
演じてて『楽しい』のは<脇>だろな。
根拠はあやふやなれど、たぶんそうだ。
<名脇役>なんて言われたら、
仕事いっぱい来るだろうし...って、収入の話じゃないけれど。
若い役者さん、
新井浩文さん...『GO』かあ、
『青い春』かあ、『ジョゼと虎と魚たち』かあ、『69』かあー
この春、TV番組:『ぼくらの時代』に出てた。
松田龍平×瑛太×新井浩文の組み合せ。
『まほろ駅前多田便利軒』の公開に合わせての、
松田龍平+瑛太(+新井浩文)。
新井浩文さんは『まほろ...』には出てない。
でも大汗かきながらトークの進行係やってた(笑)
真木よう子さん...『イン・ザ・プール』に、
『パッチギ』に、おお、『サマータイムマシン・ブルース』かあ、
見たよ、全部。
こういう変幻自在の女優さんって、
起用する制作サイド、楽しみだろうな。
さあ、今回は どんな色?
木村祐一さんがさあ、ねちっこくて人相悪い検察官。
被告席に座ってそうな検察官。
イマイチ喝舌悪くて、それがいい。
本当に映画みたいに、こころがほどけるみたいな、
こころがぶつかるみたいな、そういうコトってあるのかな、
現実の生活の中に。
な~んかね。なんだろね。
こういう映画を見ると、少しじっとして反芻して、
感じていたいって思う。
家族っていうものを、血縁っていうものを、
もっと生々しく直視した方がいいんかな。
今の自分は 絵空事に生きてるんかな。
うちにも息子が二人いる。
映画と同様に、二人は全く真逆のようで、実はそうではない。
【今日の作品】【ゆれる】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー
ぼくも、あの映画は、香川照之さんの台詞無き台詞のすごさに、
返信削除度肝を抜かれた口です。
中国の南京関連のヘンテコ映画に出たりして、叩かれたりもしけれど、日本屈指の俳優だと思ったですよ。