2011/09/08

【クラッシュ】

配給二順目、今回はミニシアターで上映。
このミニシアター、飲食店が入っている雑居ビルの3階で、
エレベーターの中は夜の仕込みのニオイ。

でもって、安普請の階段がポコパコ軽い音を立てる。

サンドラ・ブロック以外の出演者、顔と名前が一致する人居なかった。

~人生は高速で流れ、僕たちはお互いに衝突し合う~
っていう、キャッチコピー。

好きなカテゴリー。
なんだろ?…技巧とか、伏線とか、トリックとか、
複雑な人間模様とか、奇をてらった映像とか、目を見張る美しい画像とか、
三次元的に入りくんだストーリーとか…じゃあない。


日常、普段を描いてた。


衝突(CRASH)の数々だけど、
衝撃的なシーンとは感じなかったし、派手な演出もなかった。

車のクラッシュ、人種間クラッシュ、男女間のクラッシュ、
国籍間のクラッシュ、貧富間のクラッシュ、階級間のクラッシュ、
親子間のクラッシュ…すべてが日常の中。

そう、日常の中身は目いっぱい色々詰まってるからね。
数々のあんな台詞は日常・普段だろうと思う。
特別な台詞じゃあないことは確か。

日常・普段の中にはクラッシュもあるけど、
ファンタジーも、ヒューマニティーもあるから。


是枝監督の『だれも知らない』を観た時と同じ感覚になった。
特別な悲劇な事象をピックアップして膨らませた訳でも、
ドラマチックな出来事を フォーカスしたのではなく・・・

もともと日常・普段と言うものは、
そういうファクターをいい~っぱい抱えてると思う。
昨日の延長の今日、明日へ続く今日の話。

映画になるような凄いことがありながらも、
日常・普段は、止まらない。

アメリカの「建前と本音」「二分化」って、ずっと感じてた。
なんか、永遠に収集のつかない国だろうなあとも。
政治とか経済とかの次元じゃなくて、
私がよく理解できて?よく理解できない?日常生活の次元で。


だれも知らない』と同じように、
ハウル』と同じように(イヤ、コレは違う理由・根拠だ!)、
クラッシュ』も、複数回見ようと思う気がする。



【今日の作品】【クラッシュ】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

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